[2022共通テスト]世界史・英語

query_builder 2022/01/17
高校生受験

 今年もやって参りました冬のビッグイベント、共通テスト(旧センター試験)。教育業界の流行は大学教育からトップダウンで形成されることが多いため、共通テストを分析することは業界の先を見る意味で大切な取り組みです。ベターアップでも講師仲間と手分けして各教科解き、去年から始まったばかりの共通テストの傾向を探りました。塾長の私が解いたのは世界史B(86/100点)、英語リーティング(94/100点)という結果でした。世界史はもう少し古代ローマ・ギリシア、1945年以降の現代史を出題して欲しかったところです。文化史も出題が少なかった印象で、その分大まかな時代観と、同時代の別地域の状況(ヨコの世界史)を問う設問が多かった気がします。問題量は例年通りです。傾向としては、文化史・テーマ史的なピンポイントの出題が減った点、ある特定の時代の世界の歴史的つながりを聞いてくる点、史料と読み取りが増えたが、その分ヒントも史料の中から見つけられる点が挙げられます。世界史Bに関しては、従来通りの学習法で十分対応可能であると考えています。世界史Bに関しては、従来通りの学習法で十分対応可能であると考えています。細かい単語を聞いてきたり、難問を出さなくなったことからも、国公立受験生にとっては有り難いことだと思います。逆に、私立志望生は大きく差をつけられないので、着実に目標点を取れるトレーニングが必要です。

 英語に関しては昨年の問題からの踏襲で、リーディング100点/リスニング100点でリスニングの比重が増した点、アクセント・語彙、文法・整序問題、会話問題がなくなった点がやはりポイントです。アクセントや会話問題については、リスニングの中で実力が測れるので、リーディング問題から外されたとしても納得はいきます。個人的に残念なのは、文法や整序問題といった、勉強量に比例して得点できる設問がカットされてしまったことです。センター試験においては、英語が苦手な受験生に対してはまずこの文法問題を確実に押さえるという指導が有効でしたし、そこから得点アップへとつなげる自信の付けどころでもありました。これら削減された分増えたのは、広告、案内文、授業レポート、プレゼンテーションといった読解問題です。一つの長文を深読みさせるのではなく、短文〜中文程度の量の文章を素早く処理する能力が求められています。リスニングにおいても、表や図を見ながら話の脈を追い続ける処理能力が求められます。TOEICテストをイメージして頂くと分かりやすいと思います。要するに、細かい語句や文法はさておき、実生活に即した英文をさらりと読みこなせる学生は高得点を取りやすく、逆に、単語や文法が完璧でも読解トレーニング不足だと得点が伸ばしにくいものとなっています。対策としては、普段の学習においては教科書の音読や速読を取り入れるなどして、英文を前からつっかえずに読み進める脳回路を少しでも早く形成することです。文法問題はもう解かなくていいのかどうかは、共通テストと国公立大学にしぼっているならば減らしても影響は少ないです。一方、私立大志望生や文学、語学系学部を志望する学生であれば英文法は入試の形態に関わらず学習すべきです。英文法を深掘りすると、言語系統のルーツや歴史的背景が見えてくるため、文系志望の学生にとって大学入学後に役立つ可能性があります。以上、まとめると、英語の傾向としては読解力重視、リスニング重視の流れにあります。共通テストをこれから受験する予定の高校生はこの点を踏まえて普段の学習内容を組んでいきましょう。

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