[デジタル教科書]英語からスタート

query_builder 2022/01/25
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【デジタル教科書】英語からスタート  

 2024年度からのデジタル教科書本格導入に先駆けて、今春から全小中学校にて英語のデジタル教科書配布が始まります。まずは音声利用にメリットのある英語からプレ導入としてスタートすることのようです。ネイティブスピーカーの発話を聞ける点に加え、デジタル教科書にはマーカー機能や貼り付け機能があり、生徒の記述回答を教室内で即時に共有できるといいます。英語での導入で課題を精査し、他教科での導入時の参考事例をこれから発掘できそうです。授業そのものの質と効率はデジタル教科書によっていかようにも上げられると思います。私立学校では以前から導入活用している例からもそれは明らかです。一方で、教科そのものの学力が激的に上がるかといえば、英語に関してはまだ難しいように思います。  

 デジタル教科書による英語の音声読み上げ機能は発音を習得する上でも大いに役立つはずです。日本語寄りの発音に偏ったいわゆる「教室英語」からはだいぶ発音の質が上がるかと思います。しかし、デジタル教科書の音声機能だけで十分かといえば、実用的な英語という意味では少し弱いと言わざるを得ません。実際、リスニング問題が聞き分けられても、海外メディアのニュースや旅行先での会話が聞き取れないといった経験は多くの方がされていると思います。スピード、イントネーションの違い、どういう場面で使う表現なのかといった点はまた別の学習が必要です。問題なく英語を聞き、話せるようになりたいのであれば、英語ニュース、洋楽、英語動画といった生の音声に触れる機会を増やさなければなりません。その点、授業内にALTの先生がいるなら、ALTの先生の音読やシチュエーション練習といった方がよほど実用力は高いと思います。また、デジタルであろうと紙の教科書であろうと、音読練習で自らユニット内容を読み上げる練習も語学力向上には有効です。デジタル教科書のなかった時代の英語の達人たちも、ひたすら音読をすることによって語感をマスターしたといいます。このように、教科書のデジタル化は授業自体の効率アップ、先生の負担減という面ではメリットがありますが、教科自体の学力向上はやはり各自の学習努力にかかっているといえます。

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